CP-EN - VI24 - Hero - Rugose Defense

物語 - 21-12-2023

ToBRFV抵抗性トマト品種が予想を超える勢いで拡大中

世界中のトマト生産者がトマト・ブラウン・ルゴース・ウイルス(ToBRFV)による被害に頭を悩ませてます。南欧も例外ではありません。そのような状況のもと、ライク・ズワーンは喫緊の課題として抵抗性を有する南欧の慣行栽培向けRugose Defense品種を開発し、産地の生産者にお届けしました。 弊社の専門家ダビド・ヘルゾグは「抵抗性品種の採用は予想を上回るペースで進んでいます。感受性の品種は、もはや選択肢とは言い難い状況です。」と話します。 ベルリンで開催されるフルーツ・ロジスティカでも、ライク・ズワーンはRugose Defenseをお客さまの課題解決策のひとつとして提案します。

多くの産地で被害を確認

ToBRFVは地中海沿岸で極めて大きな問題です。イタリアのシチリア島で最初の感染が認められてから、ウイルスは極めて急速に拡大しました。3年も経たないうちに、イタリア、スペイン、モロッコの主要な産地で深刻な被害が出るようになりました。「産地によって状況が異なるうえ、公式なデータはありませんが、私たちの推定では、およそ10-80%の温室で、ウイルスが蔓延していると考えています。植物が感染すると、果実の品質が劣化するだけでなく、収量も減少してしまいます」とダビドは言います。

全てのタイプでRugose Defense品種を開発

この問題に取り組むため、ライク・ズワーンの研究チームは速やかに独自の高度抵抗性遺伝子を発見しました。その後、Rugose Defenseという名称で、南欧の慣行栽培に適した抵抗性品種の販売を開始しました。「昨年、ミニトマト2品種、カクテルトマト1品種を導入しました。今年はミニプラムから大玉まで、全てのカテゴリーでRugose Defense品種の導入が進んでいます。新しい品種は、ToBRFVへの高度抵抗性だけでなく、それ以外に必要な病虫害抵抗性も有しています」とダビドは加えます。

Vivalto RZ

今後の需要に備える

抵抗性品種の普及は予想を上回るペースで進んでいます。ダビドは「まだシーズンが始まったばかりではありますが、新品種はお客さまから大変ご好評いただいています」と言います。ミニトマトでは、Cuarzyta RZは草丈が短く、房どり可能な品種で、素晴らしい赤色と高い糖度が特徴です。一方、Sylvyta RZは個どり収穫に最適な品種です。Vivalto RZはよりハイテク向けのカクテルトマト品種で、鮮やかな赤色に加え、軟化しにくい特徴があります。その他のミニプラムや大玉の新品種も、既存の品種と比べて遜色ありません。

「主要なスペインのお客さまは既に私たちの新品種を導入されたり、お試しいただいたりしています」ダビドは続けます。「抵抗性品種の需要は極めて高く、導入はバランスを考えながら進める必要があります。幸い、私たちは新品種の種子を大規模に生産しており、来年の作付け時期には間に合う見込みです」

Rugose Defenseは必須

新品種の導入は始まったばかりですが、今後更に多くの抵抗性品種が開発されることが期待されます。「感受性の品種は、もはや選択肢ではなくなりつつあります。私たちの抵抗性品種をお使いいただければ問題ありませんが、それだけではなく抵抗性の台木品種も開発しつつあります。率直に言って、Rugose Defenseはトマトにとって必須のものとなりつつあり、これによってお客さまとともにfreshly forwardを推進できると考えています」とダビドは結びました。

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